ふたりの助手たちが、その仕切り窓を押しあけて、腹がへったぞとどなりこんだ。すると、ほかの連中までも、ぞろぞろ顔をのぞかせた。低い、しかし合唱でうたっている歌ごえまで聞こえだした。

 腹がへる/Hunger→hangen/絞首刑。
 合唱/merstimmigen→mehr stimmung/より多くの、気分。
 歌ごえ/Gesang→gesamt/すべての。
 低い/leisen→reissen/引き裂く。

☆助手(頭脳)たちは、先祖の痕(傷痕)の出くわし、絞首刑だ、と叫んだ。死における信念は来世で現われたのである。それどころか先祖を引き裂く、そういう気分がすべてに引き継がれていた。