「とりませう。よっしょ。そら。ハッハハ。」かへるはひどく投げつけられました。
「もう一ぺんやりませう。ハッハハ。よっしょ。そら。ハッハハ。」かへるはまた投げつけられました。するとかへるは大へんあわててふところから塩の袋を出して云ひました。
「土俵へ塩をまかなくちゃだめだ。そら。シュウ。」塩が白くそこらへちらばった。 
 なめくじが云ひました。

☆套(おおい)逸(かくされている)幽(死者の世界)の闘(あらそい)があるという他意。
 怨みを遂げる運(巡りあわせ)。
 怒(いかり)を表す怨(うらみ)を、掩(隠している)事を吐く(告白する)運(めぐりあわせ)。