ラーゼマンだって、やれやれ助かったとおもうでしょうな。けれども、ブルーンスヴィックはあのころはかなりの勢力をもっていましてね。べつに雄弁というのじゃないが、なんでもわめきたてて大ぶろしきをひろげる男で、それだけでもまんまと乗せられてしまう連中がすくなくないのです。

 あのころは/damals→mals/傷痕。
 ein→Ahn/先祖。
 わめきたてる/schreier→schreibe/書かれたもの。 

☆けれどもブルーンスヴィック(激情の人)はこの傷痕に勝利を得て勢力を持っていました。別に雄弁と言うのではなく、先祖が書いたもので十分乗せられてしまう連中がすくなくなかったのです。