又三郎は困ったやうにしてまたしばらくだまってゐましたが、
「そんなら、おいら此処へ置いていくからいゝや。」と云ひながらさっきの木の根もとへそっとその葉を置きました。

☆幽(死者の世界)の魂は、死の諸(もろもろ)、千(たくさん)の運(めぐりあわせ)がある。
 鬼(亡霊)の魂が遥(さまようこと)を知/心に感じている。