少しずつ・・・減らしている。

 意を決して息子の部屋を片付けている。「みんな片付けてもいいよ」と息子から言われて、すでにもう何年経ったか・・・。
 なかなか片付けることが出来ない・・・思い出が多すぎて。

 何か触れてはいけないような・・・時間の凝縮。


 それでも、時間はどんどん未来の領域を押し広げ、突進している。留まってばかりいてはいけないと、自分に言い聞かせている。


 自分の手作り・・・皮のバックも眺めては仕舞う(この次にね)。もう着ることのない手作りの服・・・、この下手な絵も・・・家の中は処分すべきもので溢れている。

 
「家の中の片付けはね、少しでも早く若いうちにやらないと、その重さに押しつぶされてしまうわよ」とは、K女史の忠告。

(よく分かっているの・・・)
 だから・・・少しずつ。