Aさんは何でもよく出来る。Bさんは少し気力が足りない。
 Aさんの言葉には時として棘があるけれど、Bさんには決してそれはない。

 Aさんには毅然とした武士の妻のような慎ましやかな誇りがあり、Bさんには育ちの良さが垣間見られる。

 わたしはサークルの一員として二人に好意を持って接しているけれど、どちらにも多少の距離をおいている。二人は仲間同士であり、どちらが欠けてもサークル全体が寂しく活気を失ってしまうことは間違いないと思われる。

 ただ全く客観的に二人の相違を思いあぐねてみると、Bさんに有ってAさんに薄いもの・・・それは花かもしれない。
 人のなかに秘かに咲く花・・・先天的なものもあるし、後天的なものもあると思われる人のなかの花。

 男でも女でもそれは変わらない。
 
 失わないように、出来れば大きく育てたい心の花。
 それはひとえに優しさの賜物・・・どんなときにも、にっこり笑い返すことの出来る人としての器。
 苦しいからこそ大きく咲かせる花もある。

《花があるということ》を、死んでいくその日まで持ち続けられたらと思う。