♪秋の夕日に照る山紅葉~♪

 確かに秋の夕日は美しい。
 残照・・・山里、町を赤く染められる。

 秋、真っ只中。
 あんなにきれいに咲いていた彼岸花も今は見る影もなく萎れて倒れんばかり、下からはすでに新しい葉が勢いを増して伸びている。
 わたしの人生も例えるならば黄昏に近い。
 この黄昏を曇りや雨にしてしまうのは惜しい。
 考えてみると、人生の集大成の時期でもある。失敗だらけの人生、それは高い授業料を払ってきた人生でもある。

 取り戻さなくちゃ、悔しくて死ねない・・・。

《奪還プラン》でも考えようか・・・いえ、いえ、それは有終の美にそぐわない。あくまであの美しい夕日に向かっていく。(このシーンは青春ドラマのラストではなく、わたしたちの年代にこそ相応しい)