涼しい日が続いている。開け放っていた窓を閉め、一枚だけの着衣の下にも薄い下着をつけ、手にもクリームを塗ろうかと迷うこのごろ・・・。

 季節はすでに秋。突然冬にでもなったような心細さ・・・秋という一年中でもっとも秀逸な季節を堪能する気持ちの準備に欠けている。

 ただ寒いことへの恐ればかりが先行して冬へどんと突き落とされたような錯誤。

 しとしと降る秋の長雨・・・。

 やらねばならないことは後回しにしても、ゆっくり秋の模様を愉しみたいのに。
 三月十一日以降、どこかへ出かけることを極端に恐れているけど、もっとずっと遠く・・・見えないくらい遠くへ旅立つ日のことを考えれば、周辺地域をうろつくぐらい何でもないのに臆病なのか、出嫌いの言い訳なのか・・・どこへも行く気がしない。

 楽しいはずの秋・・・沈んだ背中に檄を飛ばしている。