すると又三郎はどこから出したか小さな消し炭で雑記帖の上へがりがりと大きく運算していたのです。

 小さなは、小(ショウ)と読んで、証(ありのままを述べる)
 消し炭は、消(ショウ)と読んで、照(あまねく光が当たる)譚(はなし)。
 雑記帖は、ゾウキチョウと呼んで、増える鬼(死者)の徴(あつめる)。
 がりがりは、我利我利(自分だけの利益を追求すること)
 運算は、ウンサンと読んで、雲散(雲が風で散らされるように散り散りになること。

☆すると又三郎はどこから出したのか、ありのままのあまねく光が当たる譚(はなし)をし、自分だけの利益を追求することを、散り散りに遠ざけました。