以前解釈したものの続編・・・つまり『武蔵野』という作品の表裏(二つ)の解釈、(特にもう一つの見えない世界)を説明するための、もう一つの解釈(読み方)があったことに気づいた補遺が、この《Re『武蔵野』》です。

 いくつかの暗号めいた言葉(・などが振ってある)を拾い、いくつかの歌として表出しておいたけれど、最期にもう一つ。

 妻等 苛烈 模
 備 禍
 盾 鉄鎖 夜

(妻等は、苛烈な模(ありさま)である。備える禍(災難)として、盾、鉄鎖をしている。ことに夜は)という暗文もある。
(これがどのように出て来た言葉かは・・・一つくらいわたしも秘密にしたい)

 だいたい言い尽くしていると思うけど、中に

《日の光は夏らしく雲の色風の音は秋らしく》を逆さにすると、
《白き泡 遠の世界も 知らずなり》と読めるけれど、他に例の解読法では、

「日光夏雲色風音秋」は、

☆化(形、性質を変えて別のものにする)の考えを云う自記。
 譜(物事を系統的に書き記したもの)を、隠して修めている。
 
☆実(中身、ほんとうの事)の構(しかけ)。
 化(形、性質を変えて別のものにする)として運(めぐらす)自記。
 二つの因が修めてある。

 国木田独歩の独創的な文字の謎、読者を驚かせようとしたのに、気づかれなくて残念だったと思う。
 もちろん奥深さゆえのそこはかとないアトモスフィアは読む人の心を打ち、響いているから高い評価を得て今日まで読み継がれているものと信じている。