マグリットの『発見』
 何を発見したというのか、戸惑う。

 美しいけれど、少し垂れた乳房・・・経産婦・・・母なるものではないか。
 暗い背景、浮かび上がる女体・・・木目の謎。
 holzig〈木目)は、Horizont限界、範囲あるいは、hollisch怖ろしい、地獄を暗示し、『冥府の母』を具象化したのではないかと思う。
 半分は生身・・・生きていたときのままの感触を抱く作者の潜在意識。

『発見』とは、『わたくしの中に生きて在る母』への認識ではないか。

 そう、亡くなったのではない。生きているのだという発見。
 永遠の母は、亡くなってはいるけれど、生きてもいるという発見である。

そして、むしろ強調されているかに描かれた臀部、腹部・・・陰部。明らかなる出生、存在の源。
『わたくしの証明』でもある。