あの日(2011.3.11)、わたしは粟田のバス停前にある「夢庵」で、友達とおしゃべりに夢中になっていた。
「揺れているわ」と、Aさんが言い、
「地震かしら」とBさん言った。
 とっさにCさんがテーブルの下に隠れようとしたので、
「あら、一人だけずるい」とわたしは冗談交じりに言った。

「長いわね」と肯き合っているうち、店内の電気が消えたので、驚いて外へ非難。
 Aさんが各々の家に電話・・・すでにつながらず、食事会はお開き。

 すぐ来たバスに乗車・・・消えた信号に戸惑う運転手さん・・・。
「仙台では震度7の地震が発生し・・・」バスの中にラジオの音声が流れた。

  
 まさかの巨大地震は翌朝の新聞で知った。

 あの日から今日まで、心の震えは治まっていない。