事故というものは不意に起きる、誰も予想しない予期せぬことを事故というのかもしれない。

 バスを降りてわたしの前を歩いている年配のご婦人、「あらっ」という間もあらばこそ・・という感じで突然転倒。
 一緒に歩いていた人もただただ呆気にとられて呆然。
「大丈夫ですか」近寄って声をかけたけど本人も茫然自失、立ち上がれない。
 近くで目撃していたお兄さんが急遽抱き上げて起こしてくれたけど、身体に力が入らない様子。

 少し落ち着くと、その人は
「どうして、何につまづいたんだろう」振り返りながら、ぽっつり言った。

「ああ、つまづいたんですか。では体調が悪くてということではないんですね」とわたし。

「あら、メガネが・・・あらっ、靴も・・・、バックは?」
 
 突然、何が彼女をそうさせたのか・・・、つまづくようなものは見当たらなかった。
 意識を喪失したかのように、バッタリ倒れたのである。

 幸いたいした怪我は無かったように見受けられたけど・・・。

 明日どころか、今何が起きるかわからないのが生きて在るものの宿命・・・平穏であることに謹んで感謝したい。