月とわたし。 月が好きである。 月とわたし・・・当然のことながら遮るものなく一直線に結ばれている。 考えるに、わたしは陰性なのだろうか。 至福をもたらしてくれる太陽、すべからく恩恵を受けている。 けれど、太陽を仰ぐとき、万人の太陽である太陽は、当然のことながら万人を照らしている。 その点、月は夜空に輝く常として、世界の景色は闇に消去される。街は明るすぎるけれど、それでも、月より上には存在しない。 わたしは震撼として、神々しい月を仰ぐ。神代の昔から人がそうして来たように仰ぎ見て心を鎮めている。