林にかくれ、谷にかくれ、野に現われ、又た林にかくれ、野原の路のように能く遠くの別路ゆく人影を見ることは容易でない。

 林谷野現又林野原路能遠別路人影見容易

☆輪/順番に廻ることを、告げる。
 八(たくさん)の幻である幽(死者の世界)の、燐(鬼火、死者の魂)の、八(たくさん)の眼が露われるのを納めている。
 掩/隠したものは、瞥/ちらりと見え、露われる。
 図りごとの洩れる言(言葉)を用いる意/考えである。