もちろん、Kが感じたように、どんなに気ばってみたところで、Kがバルナバスとおなじ速度で歩きつづけることは不可能で、相手の荷物になるだけのことだ。

 もちろん/Freilich→fraglich/不確かな、疑わしい。
 どんなに(大きい)/grosster→glossator/(法典の)注釈者。
 気ばって/Anstrengung→Umstellung/置き換える、切り替える。
 歩く/schritt→schrift/文字、文書。
 sein・・・存在。
 freie→frei/自由。
 
☆疑わしい、とKは感じた。というのは、注釈者を変えたにもかかわらず、バルナバスと同じ文書になるということは不可能で、存在の自由の妨げになるだけであるから。