
『埃の栽培』
白黒写真、デュシャンの要望に応じて埃が積もった状態のままでマン・レイが撮影、24×30.5㎝
埃、微細な塵埃のことである。
一瞬にしてできることは絶対に有り得ない現象であり時間と空間(空中にある微細な浮遊物)が必須条件。すなわち、無意識・無関心の時空の流動。
舞い上がり舞い落ちる塵埃の積載、放置状態は一陣の風で変容するものである。
人為に寄らない景は人為(生活)の果てでもある。
同じ景は絶対に無いと断言できる形の在りようであるこの写真は《自然、無二、偶然の重なりが必然と化す景》への畏敬を切り取ったものである。
写真は『DUCHAMP』TASCHENよりジャニス・ミンク