京へつくまでに暮れけりあやめぐさ(田中裕明)

 京へつくまでに暮れけりあやめぐさ(京着迄暮菖蒲草)はキョウ・ジャク・キツ・ボ・ショウ・フ・ソウと読んで、胸、寂、喫、暮、症、負、躁。
☆胸(心の中)に寂しさを喫(身に受ける)暮し。
 症(病気の徴候)を負(被り)躁(落ち着かない)。

 京へつくまでに暮れけりあやめぐさ(京着迄暮菖蒲草)はキョウ・ジャク・コチ・ボ・ショウ・フ・ソウと読んで、径、寂、此方、模、宵、怖、相。
☆径(細い道)は寂しい。
 此方の模(ありさま)は宵(日が暮れて薄暗くなり)怖い相(ありさま)である。

 京へつくまでに暮れけりあやめぐさ(京着迄暮菖蒲草)はキョウ・ジャク・コチ・ボ・ショウ・フ・ソウと読んで、計、若、故智、簿、使用、符、層。
☆計(もくろみ、謀)の若(ごとし)。
 故智(故人の知恵)を簿(ノート)に使用する。
 符(しるし、記号)は層(幾重にも重なる)。

※京へ着いたと思ったらすでに暮れている。春、初夏であれば日はゆっくり暮れるものを・・・。
 向かう先には待っている人がいる、逢いたい人が待っている。逸る気持ち、ぢれったい時間の流れのなかで菖蒲草の清雅な色香が漂う。