『彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも(大ガラス)』

 この時点までの作品が(大ガラス)の中に収められて有る。
 個々の作品に共通する意図は存在の迷宮、破壊に結び付く物であり、その集結にさらに虚無という破壊行為を与えている。

 意味不明では断じてない、意味不明の追求である。(彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも)の意味は成立しないし、(裸にされた花嫁)は暴力的であるが、非現実的である。
 この意味不明な景がこの作品であるという図式は結びつくことを拒否しており、無意味、無謀、非常識、偶然は必然などの羅列として作為している。換言すれば、意味、通念の破壊は沈黙の抗議である。

 写真は『DUCHAMP』TASCHENよりジャニス・ミンク