ああ、この景色何年ぶりだろう。新宮晋の絵本にサインを頂いた時だからと見ると二〇一六年とある。
あっという間の八年、近くて遠い美術館・・・。

 『響きあう20世紀美術』展のギャラリートークに参加。
 朝井閑右衛門の企画展で田浦からアトリエまでのツアーでお世話になった沓沢耕介先生、どんな風貌の方か・・・声を聞いて思い出しました。集合場所のコンビニで傘立てを倒したとき慌てたわたしを手伝ってくださった学芸員の方、優しい方だと。

 彫刻の森美術館とのコラボ、黒河内卓郎学芸員とのお話も分かりやすく、また拘りの空間設置の由なども伺えて成程と肯いたことでした。

 美術館へは行きたい気持ちはあっても何となく遠のいてしまい(もう一人では無理)との思いからここ数年は向かうこともなく縁切れ状態、やっぱり元気出して行くことは大事かもしれない。すっかり弱気、お婆さんになってしまった。

 でも《清水久兵衛の作品に感動!》
 作品はコーナーに設置されるべく造られているという。
 大きな作品である、鮮烈な(赤)、少しざらついている。この感触、全体鋭利なのに柔らかく誘導する開口。
 開いているが閉じている。しかしどこまでも非自然、人工的な創意、企みがある。寄せ付けない慄然、なのに不思議な誘引力、心理的な景色の創造・・・。
 伺えば十二年(二十年?)ぶりの公開。
 すごい作品に出会えた至福、もっと美術館に!  あぁ、ダメなわたしである。

 黒河内卓郎先生、沓沢耕介先生、有難うございました。