この項を読むと、小さな傷だらけの篭という説明。
 写真なので分からなかったけれど、そういうことかと。つまり新品ではない古びた、使い古した篭の態・・・従来の感覚(世界)、認識の領域はこのようであるという景。

 であれば画一的な152個の角砂糖型大理石も傷や汚れがあるに違いない。風習、風化に晒された固定概念の果てである。にもかかわらず152個の角砂糖型の大理石は(見かけ)において同類であり連携している。一つ浮いているのはイカの甲の風袋であり、その差は著しい。差別は多数派によって生じる。
 圧倒的多数は少数派より優位にあると錯覚する。

 この歪んだ景へ物申す一石が『ローズ・セラヴィよ、何故くしゃみをしない?』である。

 写真は『DUCHAMP』TASCHENより