去年今年貫く棒の如きもの(高浜虚子)
藤田湘子の「入門俳句の表現」を読んでいる。
初めに上がった一句。
去年今年・・・過去と未来の時空、太陽系にある地球の時間軸。大きいとも小さいとも言っていないが厳然とある一年の重さ、広がり。
それを貫くのは棒の如きものであると。棒、一人の人間が手に持てる(所有する)範囲の長さを持つ細長い物(時空)である。
去年今年の時空を貫くものは(棒のようなもの)であると、つまり一個の人間に還る(意識)にあるという。巨きな時空を貫くものは一人の人間の意識に有る(存在する)という(空間の中心)は他でもない一個人の意識にあると述べている。
漠然とした年月の営みを個人(わたくし)に基点を還す創意に大いに肯き教えられた思いである。
俳句・短歌共に見識のないわたしが生意気なことを言うのは非常に恥ずかしいけれど、思いのままに綴っていく。