「所有・雰囲気・振動ー森のはずれのための模型」他。正立方体。

 作品は不明確な偶然性を持った形態ではなく《正立方体》という明らかに人為に因る形態を提示している。

 存在、物が有るということはすべて人為、叡智による産物が世界を再生させ、また即ち共存であると。
 空間と物との関係性。
 視ることの不確定性(雰囲気)、振動(時空の揺れ)。

 (森のはずれ)とは、領域は森にあるのか森の外なのか、微妙な言い方である、世界全体が森のはずれであるような…すべてを包含した時空とも。曖昧な時空への切込みにピントを合わせる困難な作業でもある。世界を集約し最小限に提示する試みは物(素材)を媒介に形態という視覚に挑戦する試みである。
 森のはずれ・・・森のはずれこそが人の住処であるという発想は大胆過ぎるが・・・。

 写真は『飛揚と振動』展・カタログより