振動尺試作Ⅱ

 角棒が床面に固定され接着されている。
 だいたい振動尺とは何か、揺れ動くものは空中にあり、動かされる物は見えるが、本体(宙)は可視化できない、出来ないはずのものを可視化する試みである。
 強制的に固定しなければならない不可視であるものへの挑戦。

 作品は断片であるらしい、接続面を思わせる設え、延々続くものの刹那の捕獲。こうであろうという仮説は強引であるが情報を集めて想定したに違いない「振動尺試作Ⅱ」のこだわり。

 逆説的に動くもの浮遊するものという答えが浮上する。質的変換は永続≒鉄(金属)の置換なのだろうか。

 振動は時間でもある、時空への挑戦は存在を証明できるだろうか。

 写真は「若林奮『飛揚と振動』展より