草笛で呼べり草笛にて応ふ(辻田克己)
草笛で呼び応えた相手は仲間(知り合い)だろうか。
見ず知らず、顔も知らない人の草笛が帰ってきたのかもしれない。草笛の呼応、古からの遊びの類でありながら郷愁の琴線を刺激する。相手との距離や位置は見えないが、それとなく知れる方向や距離感。空気の揺れは相手の呼吸、心理を伝えて響く。
胸奥に眠る人恋しさは応えてくれた草笛に呼応する、優しい共感、時空の共有への陶酔は人ならではの通信手段である。
草笛が吹けたなら・・・憧れには相応の技術が必須。
草笛で呼び草笛で応える人の間にはくすぐる優越(満足)もあるに違いない。