俳句を読む。52 とぶときのうすばかげろう翅見えず(五十嵐播水) 確かに薄羽であれば飛ぶときの振動で翅は見えない。 確かに翅は有る、存在している。しかしその震え(振動)で翅を認知不可になってしまうことの妙。 見えることの不確かさ、有るが無いのである。この衝撃を捉えた眼差し! 小さな、否、大きな物理的見解は世界の秘密でもある。