これまでの作品のアッサンブラージュである。立体であるべき作品が平面(透明ガラス)に納められている。
 存在するが真の実態に欠ける物、偶発的であるがそれさえも無であるような見えているが、実は不可視な真実を隠蔽したものの提示である。

《在るが無い》ことの具象化。言葉(メッセージ)さえも、意味は霧消化し繋がらない羅列という奇妙を堂々と提示している。

 堂々と、あからさまに、目に見えないものを目に見せ読ませている術・・・感じるしかないのである。
 悲哀だろうか、否、鑑賞者は作家に一撃を食らっている。鑑賞者の頭の中に集積した観念を叩きのめしている、静かにも暴力的に。

 写真は『DUCHAMP』TASCHENよりジャニス・ミンク