金属の中にある水車などは考えにくく、意味そのものを拒んでいる。意味から遠く、意味という領域を破壊している。
 回転する金属枠、回転すべき水車は回ることのない平面の絵図である。

 見えない真意、見せない真意、矛盾を構成している。順当でない、有り得ない構築をあるかのように仮想している。現実と破壊された現実(非現実)は極めて危うい関係で成立させる試みを果たしている。

 《有り得ないことが現実にはあるのだという証明》であり、認可への希求である。

 写真は『DUCHAMP』TASCHENより