『再開』

 平台の上に置かれた巣の卵、背景は漆黒から上の向かって褐色、中央の植木鉢には草木でなく縁(ふち)を草花のシルエットで切り開かれている異空間(一本の樹を中央にした野原)が描かれている。

 三個の卵は生命の循環を、植木鉢は原初(自然)からの進歩、人為(叡智)を示唆しているのではないか。黒から褐色に変化する背景は時間(時代)の推移を暗示し、植木鉢から見える世界(光景)は青空の下の自然、現風景)であり、植木鉢に覗かせる人為(構築)の変移である。

『再開』は再び開くという意味ではなく、《繰り返される生命連鎖》ではないかと思う。
 

 写真は『ReneMagritte』展覧会カタログより