
生活者の群像。生産者(労働者)や技術者かもしれないが、着衣により並べて一般、任意の大人であり、単に現代人の括りと解釈してもいいと思う。
各位、立像のポーズで宙に浮遊している。つまり立地点を持たない重力から解放された群像であり、連帯はないが連帯しているようにみえる社会の枠組みである。
建物(現代文明)の包囲は、内部の群像ではなく外部に開放された精神としての昇華と言える。現実(真善美や生老病死)の範疇を超えた精神界の露呈、密集しているが孤立した魂の微塵化、物言わぬ重圧でもある。
『ゴルゴンダ』は浮遊(軽)しているが圧(重)があり、存在しているが、不在に見える無数の幽体である。
何もないと思える宙は(時空に育まれた歴代の厚みと拡散により監視され圧を受けている)という一つの仮説をもって『ゴルゴンダ』を成立に導いている。
写真は『ReneMagritte』展覧会カタログより