ことご とく北塞ぎたる月夜かな(大峯あきら)
ことごとく北を覆うかの煌煌たる月の光である。
ことごとく(悉)はシツと読んで、質。
北はボクと読んで、僕。
月夜はガツ・ヤと読んで、合、也。
☆質(物の内容・中身)を僕(わたくし)は塞(被って通じないようにしている)。
合わせている也。(合わせて書いている也)。
冬座敷くぬぎ林の中にあり(大峯あきら)
冬座敷・・・襖や障子を締めきり冬の設えをした座敷、それがくぬぎ林の中にあるという。
くぬぎ(櫟)は高木落葉樹ではあるけれど、冬は葉を茶色に変える態である。
沢山のドングリが落ちている地面、風が吹き抜けるような寒々としたエリアに冬座敷があるという違和感、有ると言い切っている困惑。逆もまた真なり耶。
冬座敷はトウ・ザ・シキと読んで、透、座、識。
くぬぎ(櫟)はレキと読んで、歴。
林はリンと読んで、輪。
☆透けてみえる星座の識(道理を見分ける)と、歴(年月)を輪(順番に回ること)がわかる。