佐渡ヶ島ほどに布団を話しけり(櫂 美知子)

 佐渡ヶ島・・・う~ん、近いと言えば近く、遠いと言えば遠い。
 あなた(男)との微妙な距離、揺れる女ごころ、引っ張ったり押してみたり。楽しいか、苦しいか、恥ずかしいか・・・。


 着ぶくれて神の姿に近くなる(大牧 広)

 着ぶくれて両手が思うように下がらない、キリスト? これはもう神の姿だな(笑)、と思う。


 裘一番星と呟けり(飯島晴子)

 裘、毛皮の着衣を身につける季節になった。
 ふと見上げると一番星、日の暮れの早さに冬を実感することである。


 外套の裏は緋なりき明治の雪(山口青邨)

 外套の裏は緋色(茜染め)のスカーレットレーキ。
 明治男の粋であった、チラッと、チラッとの心意気。