狐火に到り着きたる人ありや(藤田湘子)

 狐火、まぼろしの火であり正体はつかめない。到り着きたる人がいただろうか、いないだろうと思われる。

 狐火はコビと読んで、媚。
 到はトウと読んで、蕩。
 着はジャクと読んで、弱。
☆媚(へつらいで機嫌を取られ)蕩(心が揺れ動く)弱い人がいる。


 人住みて門松立てぬ城の門(高浜虚子)

 確かに人が住んでいる家ではある。けれど、なぜか今年は門松が立ててない。
 城の門…他人の立ち入りを許さない、何か事情があったのである。忌中かもしれないし憶測するのも辛いことである。


 餅配大和の畝のうつくしく(大峯あきら)

 餅配の喜悦、大和(日本)の実り豊かな田畑、畝は美しい。

 餅配はヘイ・ハイと読んで、平、拝。
 大和はタイ・ワと読んで、太、和解。
 畝はセと読んで、瀬。
☆平(平等)を拝(ありがたく思う)。
 大(太陽)と和(仲良くする)瀬(時)にこそ美がある。