一番と 言はず一号木枯吹く(右城墓石)
なぜ一番と言わないんだろう、一番と言えば(春)、いちばんは最高に良いことを言い、号は単に番号なのかもしれない。
号は合図、叫ぶともいう。微妙に緊張感が潜み、ともすれば負のイメージさえつきかねない。
木枯一番!う~ん、喜べずふざけた感じになる。木枯一番、何か頑強そうでいいかも。
凩の巣はありけり海の音(言 水)
鋭く冷たい風の勢いを避けて非難する。
立ち向かうのも徒労に過ぎずひたすら耐え抜くしかない凩。
あの凩の拠点は何処? 所以は気圧配置・・・西北西の強く冷たい風の音。否、あれはきっと海に巣のあるものの仕業に違いない。
怨霊の泣き叫ぶ音、沈んだ怨霊が現世に復讐しているのだ。深い深い海の底には得体の知れない巣が鎮静を押さえきれずに怒号を撒いている・・・ならば、心静かに凩の淋しさ悔しさを受け止めようではないか。