『記念日』

 後日の想い出のために残しておく記念すべき景である『記念日』。
 部屋が小さいのか、石が大きすぎるのか。通常の部屋を想定すれば、この石は巨岩である。

 何処から入れたのか・・・卵が先か鶏(成鳥)が先かの論争は未だ決着をみず、その報告も聞かない。
 部屋が先か、石が先か。解けない謎(問い)である。
 この不条理を由とした決定こそがすべての始まりかもしれない。

 論理的根拠に欠けることの自然、論理的根拠の方が自然の後だからである。否、自然(宇宙の根本原理)の方が先に違いない、否

 否定、肯定は繰り返されるが大いなる肯定として、この作品を『記念日』と名付けたのではないか。打たれるべき点(記念日)は必ず存在するとして。

 写真は『ReneMagritte』展覧会カタログより