
旅の想い出、人生の懐古。
回顧するわたくしは死した後、ずっと先の未来からこれを見ている。(旅の想い出は時を経、石化するほど先の歳月(未来)から見ている)
思い出は過去であれば変更はない。このような景色が作家の中で集約され残像として固定化されているのだろうか。
静かに強くかしずくライオン、この強固な意志こそわたし自身であり共同体、一心同体として見えない世間(世界)に挑み闘ってきたのだという自負。つまりわたしは真理の考究、学徒として身を捧げたのだ。
蝋燭(灯り)は人智・叡智である。
リンゴ(果物)は、愛あるいは信仰の象徴であり、生きる糧である。(数個、複数であるのは神(信仰)は一つならずということかもしれない)
壁に掲げられた作品は時代の盛衰をかたるものであり、あらゆるものは何時か消滅していく定めになるとし指標かもしれない。
生きた時代の証は石化するであろう歳月(未来)の後までも思い出として(石)の中に眠り続けるに違いない。いつかわたし(マグリット)の墓標となりうる凝縮された世界観である。
写真は『ReneMagritte』展覧会カタログより