『誓言』

 誓言、何を何に誓うのか、神仏への誓いか・・・心に固く決心したことを実行する決意か。

 水平線に沈む、あるいは水平線から昇るのか。赤い太陽と海(永遠の自然)
 岩石の散在する陸地にはリンゴを模した巨大な岩石がある。(超自然、人為あるいは想念)

 リンゴは知恵の実とも称されている。巨大な石のリンゴは虚偽には違いないが象徴として大きな存在と化している。
 リンゴは《愛》とも称されている。すなわち精神であるけれど、ここに人影はない。

 茫漠・・・太陽よりも重い存在感を占めたリンゴと永久なる太陽の対峙。無窮の時間が無言のまま流れている、あるいは静止している(留まっている)。不思議な時空である。

 『誓言』、太陽(永久なる自然)に向き合うわたくし(マグリット)の精神の有り様を究める覚悟の誓いではないか。

 写真は『ReneMagritte』展覧会カタログより