安価で購入した布地の山。
 ようやく気温が落ち着いた昨今、窓を開け風を感じながら縫物をしている、この心地よさ・・・何もかも忘我の境地。

 手縫いで不細工なものをこしらえる、これがわたしのレベルだと苦笑しながら止まらない手指。この間だけは間食に手が出ない、食を忘れさせてくれる手仕事の妙。

 生地の山に埋もれて死んでいくのかなと思う時がある。蚕だ、蚕のように自分の生み出した糸にくるまって死んでいく。鶏のエサになることもあるらしいが、わたしもそんなところかもしれない。

 とにかく運針の状態が好きなので花布巾でも下手な刺繍でも何でもいいから手指を動かしている。ぼんやりとなに思うことなく縫物ができる平和、平和な頭の中(?)。
 まぁいいか、と肯定的に暮らしている。