
『大潮』
大潮、新月や満月のあと潮の干満の差が最大になる時である。
額装された絵(世界)は数多の雲と見え隠れする馬の鈴(伝説・噂・口伝etc)は縦横な規則性を持ち永遠の連続性を予感させている。
永遠、しかし、額装されているということは《過去》である。
周囲の暗黒、浮遊する石は見当たらないが、額装の上に乗っている石や部分を隠した石もあることから無重力をも疑える時空である。
地球が地球という形を保持しているかどうかさえ分からない《超未來》の景であるが、影が認められるので太陽のある地球らしい、何より大潮という現象である。
それほどの超未來に於いて現今の事情が額装され掲げられている。古代の想像図(現今)として。
写真は『ReneMagritte』展覧会カタログより