もともとすぐ眠りにつくタイプである。
 本などを枕元に置く人も多い中、一度もそんな経験がないほど簡単に眠ってしまう。それでも夜間一度くらいは目が覚めトイレに行くのに、昨夜は十時に寝て朝の六時まで一度も目が覚めなかった。
 戸の隙間から漏れる明るさ、(まずい!今何時?)

 何であんなにぐっすり朝まで眠ってしまったのだろう。義兄の葬儀が無事終わり気抜けしたせいだろうか。
「お義兄さん、いいお顔していたね」と言えば、
「昔から、俺はいい男だって言っていたよ」と義姉。(笑い)
 危篤状態から二か月余り、毎日もやもやした気分から抜け出せないでいた鬱積が霧消したからかもしれない。

 南無妙法蓮華経・・・。