『オルメイヤーの阿房宮』

 Folly・・・愚かな宮殿ということか。

 オルメイヤーの野望、あるいは自由の追求、贅を尽くした究極の破滅、狂気を描いた物語らしい。

 欲望の果て、顛末。
 幹はレンガ造りの建屋(窓がある)、破壊を露わにした終末の衰退、哀れ。
 しかし、この根幹、根の深さ。

 背景のベタは時代を問わない意である。
 時代を問わない人間の欲望への侮辱、決して解放されることのない欲望への執着の愚かさを描いたものだと思う。

 写真は『ReneMagritte』展覧会カタログより