ハイビーム消して蛍へ突込みぬ
蛍を鑑賞するのに手元の明かりを消すのは常識、ただハイビーム(ヘッドライト)を消し蛍へ突込むと言っている。
☆自身の存在を消し、闇に光を放つ数多の精鋭の中に勢いよく進んで入り込んだわたくし、捉えようとして不思議に姿を消す蛍の所在、無防備、無造作なままの突進である。
ハイビーム消して螢へ突込みぬ(消螢突込)はショウ・ケイ・トツ・コと読んで、性、奎、訥、乎。
☆性(生まれつきの性質)で奎(わたくし)は訥(口が重い)乎。
ハイビーム消して蛍へ突込みぬ(消螢突込)はショウ・ケイ・トツ・コと読んで、象、荊、独、鈷。
☆象(姿形)は荊(茨、棘がある)独鈷(密教では煩悩を掃う法具)である。