にはとりの歩いてゐたる木賊かな

 にはとり、庭鳥、鶏。食肉用であるにはとり。
 木賊は青々として棒状に直立するもので、研磨剤や漢方に用いる、研ぐ草である。

☆にはとりが自身を食用にするため解体時に使用する刃を研ぐという木賊の周辺を何も知らずに歩いてゐるという景。

 鶏はケイと読んで、奎(わたくし)。
☆わたくし(奎)の歩いているのは研磨剤使用の木賊の傍ら・・・かも。