柳揺れ次の柳の見えにけり

 柳が揺れたと見ると、次の柳が見えたという景である。

 次の柳、次には宿場という意味がある。次の柳と言うのは柳宿ではないか。
 柳が揺れたと思ったらその向こう、南に輝く柳宿の朱鳥を見た。正しく春分である。

 朱鳥、アルファルド、ヒドラの心臓・・・春の宵の南天にポツンと輝く寂しい星。

 春の宵、揺れる柳のずうっと向こうにある寂しい星、「孤独なもの」である柳宿の朱鳥を見た。