『応用弁証法』

 二枚のパネルには対照的な状況が描かれている。
 一枚は戦闘機と共に戦地へ赴く戦士たち、もう一枚は戦禍に見舞われ疲弊し故郷へ帰ろうとする憔悴の人たち。

 戦争の意義は果たして何だったのか。無駄に消費された莫大なエネルギー、人材。
 目的(問い)に対する答えの矛盾。

 失われたものは返らないという悲惨。報復の悪循環。
 この作品が意味するのは虚無の証明かもしれない。

 写真は『ReneMagritte』展覧会カタログより