
『絶対の探求』
絶対とは何か。
他に比べるものが無いことであるが、言葉で断定できても実質的に究極な事象で言い表すのは困難である。
『絶対の探求』と題した作品、地平線に見える太陽。そして一葉の形態でありながら葉脈だけの一本の樹。葉脈というより地下の根の態に酷似している一葉。
まさに不条理である。現実のありようを否定しつつ現実のありように模している。
地平線が低いのは、視界の低さ即ち人間の小ささかもしれない。
絶対に対峙する人間の思考。
絶対は人間の思考をはるかに超えた所に存在する。太陽(空気)と大地(地球)の関係を図る人間の眼差しは俯瞰ではなく見上げる位置にある。どこまでも《探求》であり、決定ではない。
写真は『ReneMagritte』展覧会カタログより