この有りえない光景に息をのむ。
 一枚の木の葉が大地に直立し根付くなんてむしろ異様でしかない。この異様な光景を『空気の平原』と名付けた根拠は何だろう。

 空気は確かに地球の周囲にある厚みを持って存在している、いわば平原には違いない。重力、自然の理。

 質の変換、転換・・・位相。どれをとっても常識を覆す非理念である。
 わたし達の地球は法則の中に存在しており、それに反するものはないと信じている。奇跡、変移、偽装…この非理念をもって地球を覆すという発想、転換点なのだろうか。

 真でなく善でなく美でもない反感。
 疑念を持つべく立ち上がるという提示かもしれない。『空気の平原』という見えないものに対する決定への反旗である。

 写真は『ReneMagritte』展覧会カタログより