夏休みほど嬉しいものはなかったけれど唯一問題は《宿題》だった。
まるで何もしないわたしも何かせねばならないという焦りが夏休み後半になると重くのしかかって来る。
どう切り抜けたかを覚えていない。楽園が悪夢に変わる虚脱感は再び学校へ通わなければならないという絶望にすりかわり、ただただ暗い思いをいだいていた。
「分かりませんでした」と一行書いて提出した小学一年生のわたし、その後もさしたる進歩はなくずるずると大人になり年寄りになってしまった。
もちろん(こんな事じゃだめだ)と叱咤激励する向きも無くはなかったのに時間の方が先回りしているという感じで、今もその怠惰に恐怖を感じている。
ブログを毎日書いていると真面目そうだけれど、惰性という一面は拭えない。
わたしにとっての宿題、飯島晴子の作品を最後まで読み通すことが出来るか・・・。なるようになるという緩い気持ちで読んでいる。体力も気力もガタ落ちの昨今である。