『前兆』

 何の前兆なのだろうか。
 洞穴(洞窟)からの景色、ここにはすでに人類は誕生しているのかもしれない。

 鷲が羽を広げたような形態の山岳には雪が見える。雪、要するに《水》である、光があって水があり土がある。
 そして鷲だと認識する思考力がある。

 生命の源泉、世の中、社会への《前兆》は、ゼロへの回帰の景色である。

 写真は『ReneMagritte』展覧会カタログより