「その端には卵が二個・・・」という自身の説明文があるらしい。
 この作品では三個、要するに二個以上でなければならないということである。(雌雄二個が揃わなければ繁殖はない)

 原初、存在の始まりは時間を超えて、連鎖・再生を繰り返す。プレートがぶつかり合う境界でひずみが発生しプレートが破損、断層という形で地面に大きなずれができ細かいずれが積み重なって(山)になる。この壮大な時間の流れ。

 そして天空の月。
 生命、地殻変動からくる壮大な景色(山岳)、宙(大空)。

 世界の普遍、神秘は常に刷新し続けている、その渦中(時間)の中に脈々と生きて在ることの真実。奇跡であると同時に必然である世界への賛歌である。

 写真は『ReneMagritte』展覧会カタログより